朧の花嫁の感想

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朧の花嫁~かりそめの婚約は、青く、甘く~の1話から11話(配信全話)の感想です

作者

いなせ多希
みちふむ

アプリ

めちゃコミ以外の漫画アプリでは読めませんでした(めちゃコミオリジナル作品のようです)

原作

原作はエブリスタから読めます

エブリスタ「朧の花嫁」

感想

ストーリーやネタバレを含みます

1話 結婚相手の朔弥との出会い

見合いは父が決めたことだから断ってくれと封筒のお金を差し出す美青年。そしてそれを絶望の表情で受け入れる、顔に青い痣のある女。朧の花嫁が始まります。

舞台は旧華族である伊地知家(いちじけ)から始まる。いきなり母親に暴力を振るわれているヒロインの清子。顔には痣がある。それをみて庇うわけでもない妹の優子。巻き髪できれいな着物。父も母に追従。どうやら清子は痣のせいもあり、家で虐げられている様子。

岩倉家から優子に来た縁談話に、清子を差し出す、という話のようだ。お相手に何か悪い条件が?この結婚は厄介払い?憂鬱な夜を凍えて過ごす清子(ボロ部屋で、薄い着物と布団です)

翌日、岩倉の屋敷。結婚相手の岩倉様は不在で、待たせていただくがなんと既に3時間が経過。現れた岩倉朔弥は長髪の美青年。でも目が見えないようだ。さらに朔弥はお金を取り出し、これであなたが断ったことにしてくれと(冒頭のシーンにつながるやつね)。激昂する朔弥は、札束を清子にぶつけ、驚いた清子は倒れた拍子に壺を割り、額が傷つく。

1話目を読んだ感想としては、好き!とても分かりやすストーリー。これからこの二人が恋に落ちていくんですよね。清子は愛情の薄い環境で育ったし朔弥は人を寄せ付けずに来たみたいだし。冒頭やっぱりヒロインがひどいめにあっちゃうんですが、この後の展開を考えると全然平気です!

2話 凍死寸前の清子を滝川さんが休出

雪道を一人帰る清子。雪が深くて遭難しそう。電柱に寄りかかり、そこで生き倒れみたいになっている。思い出すのは良くしてくれたお寺(養安寺)の人々。住職の奥方の和津(かず)はうまくいかなかったら尼になってうち(寺)においで、とすら言ってくれた

一方岩倉家では使用人の滝川が朔弥をたしなめていた。清子がお金を受け取らなかったこと、顔の周りにあざがあったのでぶつけたかもしれないことなどをあげて朔弥をなじる。ぴくりと反応する朔弥。

てっきり清子は車(当時は人力車です)で帰ったと思ったところ、歩いて帰ったと聞きおどろく朔弥。罪悪感につきうごかされた朔弥が滝川を使いに行かせると、市電乗り場で体が冷えた清子をすんでのところで発見する。再び岩倉家に戻り、気の抜けた清子は倒れてしまう。

2話目を読んだ感想として、滝川さんがいいひとでした!朔弥は今までのお見合い相手からひどい扱いを受けていて失望していたんだと思いますが、一目見て(見てない)絶対にいい子オーラが出ている清子をこんな風に追い返すなんて許せない。というか相手が出血してたら帰らしちゃダメだと思いますよね。

3話 岩倉家で静養する清子 朔弥の母と正孝登場

家族に虐げられる夢を見て、目を覚ますとそこには朔弥がいた。慌てて詫びようとする清子だが、目が見えないので口で言えばいいと諭す朔弥。どうやら初めてあった時とうってかわって優しい温かみのある声色のよう。

それから、顔の痣の事を聞かれてそれが生まれつきであることを涙ながらに答える。涙の理由を問われ、私のことを怖がらない方にお会いしたのは初めてですと。どうやら清子は熱があり、熱がひくまでは岩倉家でお世話になるようです(お見合いは断れたまま)。

新聞を読み上げてもらいながら考え事をしていると、ふいに新聞を読んでいた男が声をかけてくる。この男の名は近藤正孝(こんどうまさたか)。コミュニケーション力が高く利発そうな風貌、メガネでおでこを出した髪型。滝川から清子のことを聞いたらしく、気安く探りをいれてくる。どうやら朔弥とは仲がいいようだ。

清子のこと、というより清子の伊地知家での扱いが気になっている朔弥にたいして、伊地知家のことを調べると提案する正孝。一方、奥の間では謎の女性が滝川を呼びつけた上に清子を訪ねてきて

3話目の感想としては物語が動き出してきた感がしますね。もう少し長い間冷たいのかと思ったのですが3話目にしてもう優しくなっている朔弥。あと、清子が私を怖がらない人は初めてみたいなこと言ってましたが、養安寺を忘れるな!って思いましたね。最後に出てきた人物は、ネタバレになっちゃいますが朔弥の母です。私の中では、幼馴染とかライバルが出てくると「しんどいな」と思いますが、母親はあっさり攻略できると思っている(なぜだろう)ので安心してみていられます

4話 痣見て失神する母と、清子に惚れている朔弥

体調が回復してきた清子さん、岩倉家で家事を手伝い始める。朔弥に新聞を読む役もこなすらしい。思い出してうっとりする朔弥。「しかもあんなに」に続く言葉は「嬉しそうに」だろうか。馬車の中で聞いた正孝の話に一喜一憂する朔弥。

寺という心のよりどころがあるのは良かったが、伊地知家ではよい扱いを受けていないと見える。なんとかせねばと力が入る朔弥。一方岩倉家では朔弥の母の弓子と清子が挨拶を交わす。清子が顔を隠しているスカーフを無理やり奪い、痣に驚いて失神する弓子。

やはりこれが通常の反応なのだと、朔弥様や滝川さんはお優しいのだとぶちまける清子。やはり、このまま家に帰った方が良いのか。そこに朔弥が現れ、清子を呼ぶ。胸に飛び込む清子

4話目の感想としては、ついにデレたー!というところ。朔弥さん、3話目からすでに落ちかかっていましたが、もう清子の事しか考えていない。一方、清子はやっぱり痣のせいで色々と気が引けちゃってますが、岩倉家で滝川さんや朔弥と過ごす分にはもう何もいらないんじゃないかって気がします。それよりも実家の方があれ以来何の音さたもないし、清子も定期的に帰ろうかなムードを出している気がするのでそれが気が気じゃないですね。

5話 突然清子を押し倒す朔弥と、伊地知家から届いた手紙

母である弓子に向かって、はっきりと清子と婚約すること伝える朔弥。認めないという母だったが、一歩も引かない朔弥。母は納得はしていないが帰っていった。

それから夕食の席、清子が同じ卓につかないという。家出の習慣か、はたまた痣を気にしてか。朔弥は席を向かい合わせではなく隣り合わせにすることで、清子が自分の痣を気にせず食事できるよう気遣う。相当久しぶりの誰かとの食事、心が温かくなる。

その後、改めて婚約の話となる。きっぱり婚約するという朔弥に、自分が不釣り合いだと卑下しつつも朔弥の側にはいたいと考える清子。婚約は仮初で構わないと返事を迫る朔弥。そうこうするうちに清子を押し倒すような格好となり、口づけはしないまでも鼻同士が触れ合う距離。

いい雰囲気だったがそこに現れる滝川。なんでも清子の実家から手紙が届いたとか。

5話目の感想としては、もう、っきゃー!3,4,5話と朔弥さんから清子への愛情の増え具合が半端ないです。じつはネタバレすると、エブリスタだとこの作品は偽装結婚ジャンルなんですよね。なのでもう少し仮初っぽいかんじでの婚約でした。でもコミカライズ版は、相思相愛!すくなくとも朔弥からは愛が振り切れているように感じます。さらに、返事を迫るシーンは結果的に押し倒しているし。あれマジで意味不明だったんですけどものすごく気分があがったのでいいぞもっとやれ、じゃなくてどんどんアレンジしてほしいです。

6話 援助を欲しがる伊地知家と神の紙細工

どうやら伊地知家は経済状態が思わしくないらしく、縁を結んだ岩倉家からの援助をあてにしている。それがいやで、許嫁ではなく使用人の立場になろうとする清子。それから朔弥には考え事をする際に紙細工を作る癖がある。これがかなりの腕まえでミニチュア家具などを繊細につくりあげる

6話目の感想として、やっぱり実家が関わってきちゃった!という気持ち。お金が欲しいくらいならまだいいんですけど、直接的になんかやってきたらいやですね。なにせ、母親とか平気な顔で1話目で清子をはたいていましたからね。すでにかなり、伊地知家に不幸になってほしい感(ヘイト)がたまってます

7話 清子と滝川の楽しいお出かけ、ライバル登場?

朔弥は本格的に社長(つまり父ですね)を攻略し、清子のよさを知ってもらおうとする。そんな友人の変わりっぷりに笑顔を浮かべる正孝。

一方清子は、滝川と一緒に呉服屋に。朔弥を思いださせる素敵な着物に目を奪われる。そのご、近くの喫茶店で談笑するふたり。そこに現れたのが、伊地知家と取引がある銀行の金田。金田は清子の痣を知っており、それでも変わらず接する数少ない一人。世間話を終え、お店を出たところで暴れ馬が清子に迫る

7話目までの感想として、ライバル?の金田さんが登場です。もう清子を見る目がやさしくてバチバチに好意出てますよね。あと、以前清子が「私を見て驚かなかったのは初めて」みたいなこと言ってましたが、清子みて驚かない人結構いるなあと思いました。それはそれで優しい世界だから大歓迎

8話 清子は外国の子どもを助ける、金田は登場一話で失恋

暴れ馬は荷馬車がガソリン車とぶつかった結果のよう。金田にも庇われ無事だった清子。ところが、車の中には外国人のこどもが乗っているらしく、貴婦人が「Help」と助けを求める。誰の助けも借りず、意志でガラスを割り、子供を救出してのける清子。

少し遅れて車は爆発。清子は手にやけどを負ったものの、子供が無事と知りホッとします。その後、清子の腕のやけどを治療しに病院に。治療後待合所にさっそうと現れた朔弥。開口一番、自分が婚約者であることを宣言

8話は急展開でしたね。この海外の夫人や子供はあとで展開に絡んできそう。それから金田の好意をバチバチに出すんですが(恐らく婚約しているの知らないので)いい雰囲気になるより全然手前で朔弥の大人げない婚約者宣言。安心して読める作品ですね(こういう心理的につらいシーンが少ない作品を、オタクに優しいって形容するんでしたっけ?

9話 ワンピースに着替えた清子と、ハグする朔弥

目が見えないためか、顔を極端に近づけて匂いで清子の状態を確認する朔弥。思わず目を閉じ、頬を赤くする清子。その後、先に清子が退室、残っていた朔弥に金田が問いかける。清子さんはうまく暮らせているのかと。それに対し自信満々で必ず幸せにすると宣言する朔弥

帰宅した清子は、腕を痛めて火事がままならないことに落胆しつつも、買ってもらったワンピースに腕を通してみる。そこ現れる朔弥。あまり心配させるなと言って抱きしめる。弱弱しくも抱きしめ返す清子。

10話 再び寺に通う清子と、ゴミと源ちゃん

家の前でゴミを見つけて顔を曇らせる清子。朔弥はもしかしたら母上のせいかもと考える。母はことあるごとに小細工を弄して、朔弥が自分を頼るように仕向けるのだった。ゴミの件は滝川に命じて警察に届けさせることにした。シャボンの香りで清子の存在を察知し、抱き寄せる。そしてこの件については心配しなくていいと告げた

翌日、それでもごみの件が気になる清子のもとに、若松屋(御用聞き)の源がやってくる。年齢は清子よりはしただろうが、人好きのする笑顔で清子ともほどなくして打ち解けた。

また、寺への通いを復活させた清子。奥さん(和津)とも、朔弥と出会えたこと、そして自分が変われた喜びを分かち合う。寺からの帰り道で見かけたのは、源と問題のごみ?

10話目は見落としがちですが、もう朔弥がにおいだけで清子センサーを発揮しているのが変態的でいいですし、あと自然に抱き寄せて髪の匂い嗅いでいるんだけど清子もとくに照れたりしてないから、もう完全に夫婦の雰囲気出ているなーと思っちゃいました。それから源が夜コソコソしていたのは何か。ゴミの件は、源ちゃんではないと思いたい!

11話 いざ伊地知家へ、朔弥の嫁にもらう宣言

どうやら源は、岩倉家に嫌がらせしていた人物旧知の仲でそれを止めようとしていたらしい。しかし、お金を渡されそうになり、説得していたところに清子が通りかかったという事。さらに、その知人は伊地知家に出入りしていた。つまりごみの件は伊地知家の嫌がらせの線が濃厚だ。

伊地知家に向かうという清子に、自身もあいさつに出向くという朔弥。おりしも、伊地知家には清子に息子を救われた外国人夫妻がお礼に訪ねてきていた。そこに現れた朔弥は、きっぱりと清子が岩倉家に入ることを伊地知家、外国人夫妻の前で宣言する。伊地知家との決別となるか

一方で、朔弥と清子の話をしているシルエットの人物。いったい誰なのか

11話目まで読んだ感想としては、ようやく伊地知家が退場しそうでウキウキです。でも最後の謎の人物、多分ですけど朔弥の父(社長)ですよね。隣にいる有能そうな人物は朔弥の兄か何か?今後は岩倉家に認められるためのエピソードとなりそう。でも伊地知家も完全退場してないから気になってます(あんまり邪魔してこんといてほしい)