年収140万円3人の子どもいて生活保護もらえないマンガの感想

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考えさせられた漫画「東京貧困女子」の感想です。朝起きてGoogleからの通知を見てたら「みんな年収240万円ももらえているの?時給850円で3人の子を持つシングルマザーを襲ったさらなる絶望」という見出しが気になって読んでみて、泣いちゃいました。

©中村淳彦・小田原愛/小学館

その記事では2巻10話、11話の村上尚子(ひさこ)45歳のお話でした

感想

ピッコマで1~2巻が無料で読めたので読んでみた感想です

朝5時に起きてパートに行く生活

朝は5時に起きてお弁当作り。このとき、お弁当のおかずが卵焼きとプチトマトだけ?ご飯の量も多い。ドキっとしました。住んでるのは貧困世帯が多く集まる地区50年の団地。大多数が母子家庭。洋服やランドセルも団地内でお下がりしあってなんとか暮らしていける。

割れたスマホが印象的出来た、これスマホも割れたくらいじゃ買い替えられないってことなんでしょうね。こんな状況で2022年~2023年はさらに値上げラッシュだし、電気代高騰もあったから、どうなるかなんて考えたくもない状況ですよね。

年収240万円なんてもらえない

ある議員の街頭演説で「母子世帯の平均年収は240万円で由々しき事態!」と言っているけど、自分は140万円。子どもたちは強く言わないけどお金のかかる部活を避けたり、気を遣わせてしまっている。もう少し収入がもらえる仕事は無いか。ハローワークをチェックしてみるけど見つからない。でも同級生の和恵にあって、不要になった車を貰えることになった!でも養育費が

尚子さんのこと本当にすごいなって思うのはこの状況下にあって子供達のことを考えて、しかも意欲を失わずに、自分の力でいい状況にもっていこうと頑張っていること。そんな中で子供たちが「生きていく」だけで絶対に必要な養育費が支払われてなかった。きっと何かのミスだと思いたいけどマンガだからそういう展開ってことだよね。絶望につぐ絶望。尚子さんの気持ちを考えてここでウルウルきちゃいました。

どこで歯車が狂ったの?

尚子の人生は、短大を出て一般企業に就職し、結婚、出産して専業主婦に。夫はどこかの店長?幸せだったはずの人生。3人目を妊娠した話をした時に夫から言われたのはおろしてくれのセリフ。離婚して生むしかなかった。でもこれは歯車が狂ったというにはあまりにも・・・。電話で確認するも養育費は払えないの一点張り。離婚後の養育費未払いって8割にも上るらしい。

ここ読んでてもう我慢できなかったです。色々と言いたいことはあるけど、元夫(ゆうじさんだっけ?)がクズだのなんだのって言うのは簡単だけどこれってそれだけじゃ決して解決しない問題ですよね。そこそこ収入があっても3人目の産んで育てるって大変なんだ。でも1組の夫婦から3人目が生まれないと人口って絶対に増えていかないですよね。(あとは移民とかあるんでしたっけ)もう日本って緩やかに衰退していくのかなって暗い気持ちで読みました。

生活保護が受けられない

見出しがネタバレになってしまっていますけど・・子どもたちを貧困にしたくない。その一心で生活保護にかけこむ。でも養育費があって申請は受理されなかった。今ならと思ったけどその結果、生活保護はウケられなかった。

ピッコマではこの続きも読めました

まだ45歳で健康面問題ないよねってのが断られた理由。あと生活保護審査の前に親や親族に相談してってのはその通りですね。でも45歳母子家庭は保護に値しないって言われているようで嫌な感じでした。せっかく手に入れた車も手放せって言われるし。

救いのない話

オチとしてはもう人生を終わらせてしまおうか間で考えた尚子だったんですけどそれは夢で、長男の光一に起されます。あれは夢だったんだ。でもあんな夢を見るくらい追い詰められているんだ。光一は高校を卒業したら建設業で働いてくれるらしい。だから来年からはちょっとラクになるって。もらったアルバイト代の封筒を握りしめて、ありがとうという事しかできない。

この村上尚子(ひさこ)編3話を読んで、心がぎゅーっと苦しくなりました。マンガとは言え、これは実際に起こっている出来事かもしれない。生活保護の不正受給とかニュースで話題になるけど多分日本という国では審査はそれなりに厳しいので、大多数の真面目な貧困家庭は審査で弾かれ、一部の抜け道的な手口を知っている人が受給しているんだろう。

光一が働いて親を助けようっていう精神の持ち主だったから最後少しだけ希望が見えたけど、養育費を貰えなくなった事実には変りないし、もし光一のあの一言が無かったら尚子は消え、後にはこども3人だけが残されていたかも。こんな日本に誰がしたんだ!って当事者意識をかなぐり捨てて叫びたくなるようなそんな漫画だった。