変な家の感想

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2023年9月17日、変な家を読みました!文字数が少ないし会話の文体なのであっさりと読めました。あらすじとかを読書感想文的にまとめていきます(ネタバレ注意)まずこの変な家、甘穴さんという覆面ミステリー作家さんのデビュー作らしいです。オカルト専門のフリーライターが、設計士の知り合いの栗原さんと一緒に変な間取りの家の謎を解き明かすと言うもの。まずは子供部屋に窓のない家。そして三角部屋のある第2の家。これらの家ではどちらも子供による殺人が行われていた。3つ目に片淵家の実家(仏壇の裏に謎の通路がある)。どの家でも殺人が行われていた。ここまでの話だけだと、謎の秘密組織感があるけど、第4章で全ての伏線が回収される。なお3章目で、被害者の妻である宮江を名乗っていた女が、4章目では片淵喜江(かたぶちよしえ)であることが明らかになる

事件の発端は片淵家の3人兄弟、宗一郎、千鶴、清吉から始まる。清吉は片淵家を継げず、分家を作ってうまくやる。宗一郎は実の妹に手を出していた。そのことが清吉に糾弾の機会を与え、片淵本家は没落した。没落した本家で潮(宗一郎の妻)は気が触れて自死した。そして千鶴が産んだ宗一郎の子は双子で、弟は左手首から先がなかった。宗一郎は潮の呪いだと思った。そこに、蘭鏡が現れて左手供養という、清吉の子供を殺す恐ろしい儀式を伝えた。それが現代まで引き継がれて生まれたのが謎の家。喜江(よしえ)の義理の姉である美咲の子供が、胎児診断で左手がないことがわかる。生まれた桃弥(とうや)は、儀式のために殺人をすることとなる。しかし、片淵慶太(ケイタ、綾乃の夫)は殺人を犯させず、身元不明遺体の左手を片渕家に収める計画を立てた。最終的に慶太が重治と、甥の清次を殺害し、事件は収束するが、全てが喜江(よしえ)の策略なのではと思わせるオチがイヤミスっぽい。