テレワーク与太話の感想

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 漫画「テレワァク与太話」の感想です。ちなみに与太話ってのは出鱈目、でまかせな話、あり亭に行っちゃえば嘘八百みたいなものだけど、現代日本だともう少し柔らかいニュアンスになってますね(どちらかといえば随筆とか小話っぽい)でも本来はネガティブな意味だからちょーっとだけ違和感がありました。与太話の与太って、落語の与太郎の与太ですからね。

感想(ネタバレあり)

1話目の素晴らしきかなテレワークは、リモートワークを会社から命じられた主人公の三橋残(みつはしのこる)が住環境を整えて自分の城(リモートワーク環境)を築いた直後に隣人の泉奈津(いずみなつ)とベランダで出会う、と言うもの。そこから徐々に距離を詰めていく二人の切なくも甘酸っぱい近距離ラブストーリー。

3話目の乾燥ゴボウで感じたけど奈津さんって、人からのアドバイスをすごく素直に受け取りますよね。布団は叩かない方がいいって聞いても「え、知らんがな」って叩き続けちゃう人多そうですけど。漫画に出てきた干す必要がない布団ってどこのメーカーのだろうって思ったんですが、いろんなメーカーから出ているみたいですね。エアウィーブとかもそうらしい。干さなくていいのは楽でいいですね。あとは布団乾燥機とかレイコップとかも布団干さなくていい系のアイテムですね。でもリモートワークの利点って、日中の天気の崩れを気にせず布団を干せることでもあるので、テレワーク前に干さなくていい布団を買っちゃってた三橋くんは流石の社畜だなあと思ったw

10話目の陣中は急接近(ほんとのほんとに急接近!)って感じでしたが、ライトに焼かれるチリっていい表現だなあ。あと作中漫画である9つの国って気になるなあ。元ネタとなった漫画作品とか探したけど流石になさそうなので、ちょっと残念。アンコールワットで縦横無尽に繰り広げられるバトル、見てみたかったですけどねえ。

あと、19話20話の盛り上がりがなんと言っても最高。このちょーっとウジウジしていた主人公が、地球の裏側の恋人に会いにパスポートまで取って駆けつけちゃうの、もう本当に最高ですよね!おまけ漫画の現地での歓迎パーティーでの様子もいい。

あとがきに書いてあったけど、作者さんは奈津をちょっと魔性の女性っぽく表現したって言ってましたね。昔話とこに出てくる村男を惑わす、正体は妖怪みたいなやつです。それがすっごくよく表現されてて、対人能力が高いとはいえない三橋くんに対して、全然怒らないし包容力あるし、好意はちゃんと表明するし、芯が強いところはあるけどやっぱり寂しがり屋だし。一巻完結なのにめちゃくちゃヒロイン力高いですよね。

いやー何度も読み返しちゃった。最高の作品です!